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公開日 2025.12.09
更新日 2026.01.23

【京都】着物に合う観光コース15選!レンタルの方法や注意点も解説

京都の街並みは、着物姿で歩くことで一層の風情を感じられます。古都ならではの神社仏閣や町家が立ち並ぶエリアを巡ると、まるで時代を越えたようなひとときを味わえるでしょう。

本記事では、着物姿が映える京都の観光コースをエリア別に15選ご紹介します。さらに、レンタルや持参の方法、観光時の注意点もあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。

京都の着物に合う観光コース15選

それでは、京都で着物を着て巡りたい観光コースを紹介します。各エリア3つずつ、おすすめコースを紹介しているので、順番に見ていきましょう。

洛北エリア(貴船神社・下鴨神社・鞍馬寺)

京都の北部に広がる洛北エリアは、澄んだ空気と静寂に包まれた癒しのスポットが点在し、自然と調和した着物散策を楽しめます。春や秋には紅葉や川のせせらぎが彩りを添え、四季折々の表情が魅力です。

華やかさよりも落ち着きを求める大人の京都旅に最適なコースです。

①貴船神社で水の神に祈る涼やか散歩コース

京都の奥座敷とも呼ばれる貴船は、夏の納涼床や水の神様で知られる人気エリアです。貴船口駅からの道のりは、木々に囲まれた緑のトンネルのようで、着物姿が一層映えます。

朱色の灯籠が並ぶ参道を歩けば、幻想的な写真が撮れるスポットとして人気を集めています。春は芽吹き、夏は川風が心地よく、冬は雪化粧が美しい、まさに一年を通して絵になる場所です。

ランチは川床料理で京の涼を感じながら味わうのもおすすめです。

②鞍馬寺から貴船への縁結び・パワースポット巡り

鞍馬寺は牛若丸伝説でも知られる、京都屈指のパワースポットです。仁王門から続く参道をケーブルカーで上ると、金堂前に広がる六芒星の石畳が迎えてくれます。

鞍馬山を越えて貴船神社へ抜けるコースは、自然の中を着物で歩く非日常の体験。少し足元に注意が必要ですが、山歩きの途中に感じる木漏れ日や風の音が心を癒してくれます。

貴船神社では恋愛成就のご利益がある「水占みくじ」を試してみてはいかがでしょうか。

③下鴨神社と糺の森を歩く古都の静寂コース

世界遺産にも登録されている下鴨神社は、京都最古の神社のひとつ。境内へ続く「糺の森(ただすのもり)」は、約12万平方メートルの原生林が広がる神秘的な空間です。

木々の間を吹き抜ける風が心地よく、朱色の社殿と着物の色が美しく調和します。相生社では縁結び祈願が人気で、女子旅やカップルにもおすすめ。

近くの出町柳エリアでは、川辺で甘味処やカフェに立ち寄るのも楽しいひとときです。

洛東エリア(清水寺・八坂神社・祇園)

古都・京都を象徴する景観が集まる洛東エリアは、着物が最も映えるエリアとして国内外の観光客から高い人気を集めています。石畳の坂道や町家が並ぶ祇園界隈、朱色の社殿が美しい八坂神社、そして世界遺産・清水寺など、どこを切り取っても絵になる場所ばかり。

1日を通して散策を楽しめるため、季節ごとに違う着物コーデを試すのもおすすめです。

①清水寺から二年坂・三年坂を巡る王道散策コース

京都の定番観光といえば、やはり清水寺を中心としたコースです。舞台から望む市街地の眺めは圧巻で、四季折々の景色に息をのむ美しさがあります。

参拝後は、情緒あふれる石畳の「二年坂」「三年坂」をゆっくりと下りながら、伝統工芸や和菓子店、抹茶スイーツの名店を巡るのがおすすめ。着物で歩くと、まるで映画のワンシーンのような情景が広がります。

途中の「八坂庚申堂」ではカラフルな「くくり猿」と一緒に写真を撮るのも人気です。

②八坂神社から高台寺・ねねの道を歩く歴史ロマンコース

祇園のシンボル・八坂神社は、美と縁結びのご利益がある神社として女性に特に人気です。西楼門の朱色が着物の柄をより鮮やかに引き立て、昼間はもちろん、夜のライトアップ時には、幻想的な写真を撮影できます。

境内を後にしたら、ねねの道から高台寺方面へ。石畳が続く小道には、京町家を改装したカフェやお土産店が並び、休憩を兼ねた寄り道も楽しい時間です。

高台寺の庭園では、静寂の中に凛とした美が漂い、着物姿で歩く姿が一層映えます。

③祇園白川・花見小路を巡る華やかな着物さんぽコース

祇園の白川沿いは、京都らしい情緒を感じる水辺の小道。春には枝垂れ桜が咲き誇り、川面に映る姿がまるで絵画のようです。

巽橋周辺は映画やドラマのロケ地としても有名で、橋の上での写真撮影は人気の定番。少し足を延ばして「花見小路通」へ向かえば、格子戸の町家が並ぶ花街の風情が漂います。

運が良ければ、舞妓さんの姿を見られることもあります。夕暮れ時に提灯が灯る通りを着物で歩けば、古都・京都の美しさを肌で感じられるでしょう。

洛中エリア(二条城・錦市場・京都御所)

京都の中心部に位置する洛中エリアは、歴史と現代の魅力が共存する街。華やかな観光地とはまた違い、落ち着いた雰囲気の中に京都らしい生活文化が息づいています。

着物を纏って歩けば、格式高い城郭や老舗商店街、皇族ゆかりの建築が織りなす「雅な京都」を体感できます。街歩きとグルメの両方を楽しみたい方にぴったりのエリアです。

①二条城と京町家カフェを巡る歴史散歩コース

徳川家康が築いた世界遺産・二条城は、京都観光で外せない定番スポット。金箔が輝く唐門や、豪華絢爛な障壁画が残る二の丸御殿など、江戸の栄華を今に伝えます。

広い庭園を着物姿で歩くと、まるで時代絵巻の登場人物になったかのようです。見学後は、周辺に点在する町家カフェで一休み。抹茶スイーツや和パフェを味わいながら、古都の余韻に浸る時間も贅沢です。

②錦市場で京グルメを食べ歩く着物さんぽコース

「京の台所」として知られる錦市場は、全長約400メートルにわたるアーケード商店街。新鮮な京野菜や湯葉、だし巻き卵、抹茶スイーツなど、京都らしい味覚がずらりと並びます。

着物でゆっくりと歩きながら、食べ歩きやお土産探しを楽しむのも旅の醍醐味。地元の職人と気さくに会話を交わせるのも錦市場の魅力です。

歩き疲れたら、近くの「錦天満宮」で一息つくのもおすすめです。参道に並ぶ灯籠が着物姿を柔らかく照らします。

③京都御所と烏丸界隈を巡る気品ある京散策コース

平安時代から明治維新まで、天皇が暮らした京都御所。広大な敷地内には紫宸殿や清涼殿などが整然と並び、王朝文化の雅を感じられます。

特に春の桜、秋の紅葉は格別で、着物姿での写真撮影にも最適です。御苑を出たら、烏丸御池周辺の町家カフェやギャラリー巡りもおすすめ。

伝統とモダンが融合するこのエリアでは、京都の「今」を感じられます。静けさの中に気品が漂い、落ち着いた大人の着物旅を演出してくれます。

洛西エリア(嵐山渡月橋・金閣寺・嵯峨野)

自然と歴史が調和する洛西エリアは、京都の中でも特に景観が美しい人気の観光地です。四季折々の風情が感じられ、春は桜、秋は紅葉と、どの季節に訪れても着物姿が絵になります。

川や山、竹林など自然の中を歩くことで、京都の「静と動」を同時に味わえるのが魅力。華やかさよりもゆったりとした時間を楽しみたい方におすすめのエリアです。

①嵐山渡月橋と竹林の小径を巡る絶景コース

京都観光で欠かせないのが、嵐山渡月橋を中心とした風景散策です。桂川にかかる橋の上から望む嵐山の山々は、春は桜、秋は紅葉が見事で、着物の色柄が自然に溶け込みます。

橋を渡った先には「キモノフォレスト」や「竹林の小径」があり、昼は光が竹の隙間から差し込み、夜は幻想的なライトアップが楽しめます。

嵐山駅周辺には京スイーツや足湯カフェも点在しており、歩き疲れたときの休憩にもぴったり。カップルや女子旅に人気の定番コースです。

② 金閣寺から龍安寺・仁和寺を巡る文化遺産コース

金箔に輝く舎利殿で有名な金閣寺は、まさに京都の象徴。池に映る金閣と着物姿のコントラストは、写真映え抜群です。

金閣寺から徒歩圏内には、石庭で知られる龍安寺、桜や紅葉の名所として名高い仁和寺があり、1日で3つの世界遺産を巡る贅沢なコースが楽しめます。庭園を歩きながら感じる静けさと、木々の香りに包まれたひとときは、都会の喧騒を忘れさせてくれるでしょう。

抹茶を味わえる茶所も点在し、穏やかな和の時間を堪能できます。

③嵯峨野トロッコ列車で楽しむフォトジェニック旅

嵯峨野エリアでは、レトロな「嵯峨野トロッコ列車」に乗ってのんびり旅を楽しむのがおすすめ。嵐山から亀岡方面へと続く線路沿いには、渓谷や竹林が広がり、季節ごとの景色が車窓を彩ります。

木製の座席やレトロな車体は、着物姿との相性も抜群。下車後は保津川沿いを散歩したり、人力車での観光も人気です。

自然と歴史、どちらも楽しめる嵯峨野は、京都らしい風情を五感で味わえる特別なエリアです。

洛南エリア(伏見稲荷大社・平等院・宇治)

京都の南に位置する洛南エリアは、古都の歴史と自然が調和した穏やかな地域です。世界遺産や名刹が点在し、着物姿で歩くと一層その趣が引き立ちます。

観光の定番スポットに加え、抹茶の香りが漂う宇治や情緒ある伏見の町並みなど、京都の「和の心」をじっくり感じたい方におすすめのコースです。

①千本鳥居を歩く伏見稲荷大社パワースポットコース

外国人観光客にも人気の伏見稲荷大社は、朱塗りの鳥居が山頂まで続く圧巻の光景で知られています。着物姿で「千本鳥居」をくぐれば、まるで異世界に迷い込んだような感覚に。

朝早く訪れれば人も少なく、静かな雰囲気の中で写真撮影もゆっくり楽しめます。おもかる石や狐の絵馬など、願いを込めて体験できる要素も多く、女子旅にもぴったり。

門前町には稲荷寿司やスイーツなどの食べ歩きスポットが並び、京都らしい味覚も堪能できます。

②宇治川沿いを歩く平等院鳳凰堂と抹茶の里コース

「十円玉」でおなじみの平等院鳳凰堂は、平安時代の雅が今に残る世界遺産。極楽浄土を象徴する左右対称の建築と、その姿を水面に映す池の景観は、着物姿にぴったりの美しさです。

境内を散策したあとは、宇治川沿いを歩いて「宇治橋」方面へ。周辺には老舗の茶問屋や抹茶スイーツの店が立ち並び、香り高い宇治茶を味わいながらゆったりとした時間を過ごせます。

春は桜、秋は紅葉と、四季の彩りを感じられる癒しのコースです。

③伏見の酒蔵めぐりと寺田屋周辺を楽しむ歴史散歩コース

幕末の志士・坂本龍馬ゆかりの地として知られる伏見は、歴史と酒の町。白壁の酒蔵が並ぶ「伏見夢百衆」や「月桂冠大倉記念館」では、酒造りの歴史を学びながら日本酒の試飲も楽しめます。

寺田屋の前で着物姿の写真を撮れば、まるで時代劇のワンシーンのよう。運河沿いを流れる十石舟に乗れば、水面に映る町家や柳並木が美しく、のんびりとした船旅も味わえます。

着物で歩く伏見は、京都の「粋」を感じられる大人の観光地です。

京都観光で着物を準備する方法

京都を着物で歩く方法には、「レンタル」と「持参」の2通りがあります。旅の目的や滞在時間に合わせて選び、より快適に京都観光を楽しみましょう。

レンタル

観光地周辺には多くの着物レンタル店があり、手ぶらで気軽に利用できます。着付けやヘアセット付きのプランも多く、初心者でも安心です。
最新デザインや季節の柄を選べるのも魅力。ただし、繁忙期は予約が取りづらく、返却時間に制限がある点には注意しましょう。

関連記事:京都の着物レンタル店の選び方とは?レンタルする際の流れも解説

持参

自分の着物を持っている人は、持参して観光するのもおすすめです。好みのコーディネートを楽しめ、時間を気にせず自由に動けます。

反面、荷物が多くなりやすく、着付けの準備や小物の忘れ物に注意しましょう。不安な場合は宿泊先の着付けサービスを利用すると安心です。

京都を着物で観光するときの注意点

着物で巡る京都は、写真映えするだけでなく、古都の情緒をより深く感じられる特別な体験です。ただし、普段とは違う装いだからこそ、快適に過ごすための準備や心配りが大切です。

ここでは、着物で京都観光を楽しむ際に気をつけたいポイントを紹介します。

季節に合わせた着物や小物を選ぶ

京都は季節によって気温差が大きく、春や秋でも日によって寒暖差があります。夏は涼しい浴衣やレース着物、冬は羽織やショールで防寒を。

季節の花柄や色味を取り入れると、京都の街並みに自然に溶け込みます。草履やバッグなどの小物も、季節感を意識するとコーディネートがぐっと引き締まります。

関連記事:冬の京都で着物レンタルは寒い?防寒対策や選び方も紹介

歩きやすい履物を選ぶ

石畳や坂道が多い京都では、履き慣れない草履や下駄だと足が痛くなりがちです。底が柔らかく滑りにくいものを選ぶと安心です。

特に祇園や清水寺周辺などは階段が多いため、無理のない歩幅でゆっくり歩くのがポイント。移動時間を考慮し、休憩を挟みながら観光すると疲れにくくなります。

交通手段を事前に調べておく

着物姿での長距離移動は思っている以上に大変です。主要な観光地を効率よく回るには、バスや地下鉄のルートをあらかじめ調べておくと安心です。

混雑時はタクシーを利用するのもおすすめ。祇園や嵐山など、人気エリアではレンタル店の最寄り駅からのアクセスも確認しておくとスムーズに行動できます。

写真撮影のマナーを意識する

京都には多くの観光客が訪れます。撮影の際は、通行の妨げにならないよう周囲に配慮しましょう。

神社やお寺では撮影禁止の場所もあるため、案内表示を確認してください。舞妓さんや一般の観光客を無断で撮るのもマナー違反です。

礼儀を守って撮影すれば、より心地よい旅を楽しめます。

着付けや返却の時間を考慮する

レンタルの場合、着付けや返却の時間を含めスケジュールを立てましょう。特に観光シーズンは着付けが混み合うため、早めの来店がおすすめです。

返却時間が過ぎると延長料金がかかる場合もあるので、余裕をもった行動を心がけましょう。着物が着崩れたときに備えて、小さなピンや腰紐を持ち歩くと安心です。

京都観光を着物で楽しむには

着物で巡る京都は、歴史と伝統を肌で感じられる特別な体験です。洛北から洛南まで、エリアごとに異なる魅力を楽しみながら、四季折々の景色とともに思い出に残る時間を過ごせます。

レンタルや持参など準備の方法を工夫し、マナーや季節に合わせた装いを意識すれば、より快適で上質な京都旅が叶います。ぜひ着物を着て京都観光を楽しんでください。

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